三村須賀神社の祭礼です。古くは旧暦の6月26日に行っていましたが、現在では7月の第3土曜日・日曜日の2日間にわたって行われます。
初日はお神輿が御渚下りにより仮殿奉移の式を行います。そこから2日間にわたり各集落の担ぎ手により三村地区全体を巡行します。
2日目の夜、お神輿が巡行を終え須賀神社に帰ろうとすると、神社の石段で先輩の担ぎ手が待ち受け、「まだまだ還るのは早い」と言ってお神輿は戻されてしまいます。
これを幾度となく繰り返し、しばらくして(およそ22時過ぎ頃)やっとの思いで神社の境内に辿り着きます。
そこで、若手が先輩に「一緒に担いで下さい」とお願いをして、先輩と若手が一緒になりお神輿を盛大に揉みます。
境内での神輿担ぎは以降も続き、終了は24時近くになります。
この流れが恒例となっており地元住民に親しまれています。
この祭礼は古くは『三村の大祇園』といわれ、近郷随一であり各集落毎に以下のような出し物の役割があったといわれています。
ささら:吹上
みろく:諸士久保
ひょっとこ屋台:古道
獅子:後久保、城構内、長見寿、水内、正月平
大神楽:坂井戸、御前山
ちんちこちん:今泉
三村須賀神社
祭神: 建速須佐男命(スサノオノミコト)
配祀: 経津主命(フツヌシノミコト)、菅原道真公
境内神社
鹿島神社: 武甕槌命(タケミカヅチノミコト)
八坂神社: 素戔嗚命(スサノオノミコト)
稲荷神社: 倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)
創建は1570年(元亀元年)、三村城主の平常春公が6月26日城中に鎮祭したと伝えられています。
この年各地に伝染病が流行し、この村での住民の苦しみは甚だしいものでした。
常春公はこれを憂い祭神を祀ったところ、この難を逃れることができました。その後、怠ることなく祭事が続いています。
住所 | 〒315-0048 石岡市三村1880 |